知っておきたい放射線治療学

公開日: : 書籍

書籍の紹介です。2011年5月に出版された、放射線科医向けの放射線科専門医試験対策本です。
放射線科になって3年目に取得する放射線科専門医試験の治療分野の過去問題解説本となっています。

内容としては結構丁寧に解説が書いてあると思います。

ただ、質問と正答が同じ場所に書いてあって、試験対策本として使いにくいのが難点です。

細かく読んでると、患者情報の消し忘れ(p54)、食道の照射野の唯一の紹介がIMRT、ファントムの例の唯一の例がDelta4、全脳照射のMLC形状と線量分布が違う治療計画(p57)、brachtherapyの表記がすべて「ブラキ」などなど、色々と気になる点が出てきます。
試験対策資料としては素晴らしい出来ですが、出版物としてはちょっと荒削りな点が多いように思いました。
読者としては、治療に詳しくない画像診断医がメインターゲットとなると思いますが、それにしては少し不親切かなと思いました。

いままでになかった本ですし、有用なのは間違いないと思います。試験前には持っておくと良いと思います。

私自身は放射線治療専門医試験のための本と間違って買ってしまいましたが、生物学などの総論についてはすごく勉強になりました。

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