誰も教えてくれなかった癌臨床試験の正しい解釈
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書籍
2011年10月に出版された書籍で、臨床試験の結果の理解が深まる、非常におすすめの書籍です。
筆者は臨床の呼吸器内科医で、肺癌のchemotherapy、CRTの実際の臨床試験の結果を用いて統計の解説がされています。
私はこの本を読んで、臨床試験のデザイン・結果の解釈のレベルが飛躍的に上がりました。
この本を読むと例えば、以下のような事がわかるようになります。
- 「新薬が従来治療より有意に劣っているが、非劣性は証明されたpositive trial」ってどういうこと?
- 「Progression-free suvivalは変わらないが、Overall survivalが有意に良い試験」の判断
- 「サブセット解析で優位な差がついたのだけで、全体の試験を中間解析時点で終了」の是非
中身の大項目を書いておきます。
- 非劣性試験
- 中間解析と試験の中止、結果公表
- 個別化治療について
- 臨床試験におけるエンドポイント
- clinical equipoise
- コストパフォーマンス
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