腎癌診療ガイドライン 2011年版
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最終更新日:2012/02/06
書籍
2011年11月に出版された「腎癌診療ガイドライン」の紹介です。
腎癌は放射線抵抗性の腫瘍で、このガイドラインでも放射線治療の扱いはわずかです。
脳転移での定位照射(グレードB)、遠隔転移での姑息的放射線治療(外照射)(グレードB)の2つだけでした。
線量については30Gy/10frが基本として書かれていましたが、40~50Gy/20~25Gyだと比較的良好な除痛効果が出ていることも記載されていました。
個人的に思うのは、少し線量を増やした33Gy/11frや36Gy/12frの姑息照射ってどうなのでしょう。単に骨折などの合併症リスクが上げるだけなのか、除痛効果がより期待できるのかどうなのでしょう。
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